英語を勉強中の皆様に質問です。
英語の発音に自信はありますか?
はい、多くの方が"No"と答えたでしょう。
「日本人は英語の発音が苦手」とはよく言いますが、それは当たり前なのです。
だって母国語じゃないんですもの。
え?納得できないですか?
では、「インド人の英語は聞き取りにくい!」と言っている人、聞いたことないですか?
聞いたことある方もいるようですね。
何が言いたいかっていうと、二つ。
日本人が英語の発音が苦手なのには「理由」があること。
そしてその「理由」は日本人だけに限ったことじゃないこと。
です。
日本人が英語の発音が苦手な理由
理由①音素が違う
私たちは言葉を発するとき、口や舌を使って音を出します。
これを発音と呼んでいるわけですが、英語と日本語では発音が違いますね?
日本語は、あいうえお、いわゆる五十音を発音しているのですが、
英語は大体44種類の音素(phoneme)と呼ばれる音で発音しています。
日本語は文字=音素になるのですが、英語では違います。
例えば...
make(メイク)とcat(キャット)のa
like(ライク)とhit(ヒット)のi
違いますよね?
また、日本語には全くない音素もあります。
thinkなど、thの音(舌を上の前歯に添えて、息を吐きだす音)
veryのv(下唇に上の前歯を当てて出す音、いわゆる”ヴ”の音)
など。
そして日本人が一番嫌いなRとLの音もありますね。
上記を踏まえて、いくつか日本人的には似て聞こえる言葉をご用意したので、聞き比べてみてください。
work
walk
seat
sheet
live
leave
hat
hut
hot
違いはわかりましたか?
ではこれ、カタカナで表してみてください。
ものすごく難しくないですか?
やはり日本語にはない音なんですよね。
理由②文字と発音のシステムが違う
phonology(フォノロジー)、または、音韻論という言葉をご存知ですか?
英語はこのphonologyによって、単語や文節、文章などの発音を決めているのです。
例えば、bellsはベルズ、booksはブックス。
同じsなのに、違う発音をします。
また、catsなどのtsの音は、英単語の始めには来ないことを知っていましたか?
tsunami(ツナミ)は日本語なので例外ですが、英語圏の人にはとっても発音しにくいそうです。
理由③子供の頃の風潮
学生時代、英語の発音を練習するのが恥ずかしい、と思ったことはありませんか?
もしくは、なんとなくそういった雰囲気がありませんでしたか?
この風潮のせいで、多くの日本人が正しい発音を練習する機会を失くしているのです。
最近の子どもでも、まだこの風潮が残っているようですね。
海外生まれの子も、帰国子女も、たくさん増えているようなのに、不思議ですね。
じゃあ発音はよくならないの?
そんなことはありません。
日本語で使わない音というのはつまり、「普段使っていない口周りの筋肉を使う音」ということです。
日本のアナウンサーさんなどがやるように、英語の滑舌トレーニングをすればいいわけです。
まずは44音素を聞いてみてください。
そして、英語の文章を読む機会があったら、声に出して読むようにしてください。
早口言葉でもいいですよ。
何分かやってみると、口の周りが疲れませんか?
いつも使っていない筋肉が使われている証拠です。
鍛えていけば、綺麗な発音ができるようになります。
おわりに
日本人にとって英語の発音が難しいのは、そもそも普段発する音が違うので当たり前ですよねって話でした。
ブログや動画作ってると「カタカナで発音書かないと覚えられないよ」と言われるのですが、本当に難しくて…。
台湾、インドの方も、音のとらえ方が違うので、英語の発音は苦手なんだそうですよ。
英語の勉強の目的は人それぞれですが、
英会話に限らず会話は、伝えたいことが伝われば勝ちです。