シンシアの15秒はじめて英会話

お子様や、英会話レッスンを始める勇気が出ない人のために

日本人が英語の発音が苦手と思っている理由

英語を勉強中の皆様に質問です。

英語の発音に自信はありますか?

 

 

はい、多くの方が"No"と答えたでしょう。

 

「日本人は英語の発音が苦手」とはよく言いますが、それは当たり前なのです。

だって母国語じゃないんですもの。

え?納得できないですか?

 

では、「インド人の英語は聞き取りにくい!」と言っている人、聞いたことないですか?

聞いたことある方もいるようですね。

 

何が言いたいかっていうと、二つ。

日本人が英語の発音が苦手なのには「理由」があること。

そしてその「理由」は日本人だけに限ったことじゃないこと。

です。

 

 

日本人が英語の発音が苦手な理由

理由①音素が違う

私たちは言葉を発するとき、口や舌を使って音を出します。

これを発音と呼んでいるわけですが、英語と日本語では発音が違いますね?

日本語は、あいうえお、いわゆる五十音を発音しているのですが、

英語は大体44種類の音素(phoneme)と呼ばれる音で発音しています。

 

日本語は文字=音素になるのですが、英語では違います。

例えば...

 make(メイク)とcat(キャット)のa

 like(ライク)とhit(ヒット)のi

違いますよね?

 

また、日本語には全くない音素もあります。

 thinkなど、thの音(舌を上の前歯に添えて、息を吐きだす音)

 veryのv(下唇に上の前歯を当てて出す音、いわゆる”ヴ”の音)

など。

そして日本人が一番嫌いなRLの音もありますね。

 

上記を踏まえて、いくつか日本人的には似て聞こえる言葉をご用意したので、聞き比べてみてください。

 

work

walk

 

seat

sheet

 

live

leave

 

hat

hut

hot

 

違いはわかりましたか?

ではこれ、カタカナで表してみてください。

ものすごく難しくないですか?

やはり日本語にはない音なんですよね。

 

理由②文字と発音のシステムが違う

phonology(フォノロジー)、または、音韻論という言葉をご存知ですか?

英語はこのphonologyによって、単語や文節、文章などの発音を決めているのです。

 

例えば、bellsはベル、booksはブック

同じsなのに、違う発音をします。

 

また、catsなどのtsの音は、英単語の始めには来ないことを知っていましたか?

tsunami(ツナミ)は日本語なので例外ですが、英語圏の人にはとっても発音しにくいそうです。

 

理由③子供の頃の風潮

 

学生時代、英語の発音を練習するのが恥ずかしい、と思ったことはありませんか?

もしくは、なんとなくそういった雰囲気がありませんでしたか?

この風潮のせいで、多くの日本人が正しい発音を練習する機会を失くしているのです。

最近の子どもでも、まだこの風潮が残っているようですね。

海外生まれの子も、帰国子女も、たくさん増えているようなのに、不思議ですね。

 

 

 

じゃあ発音はよくならないの?

そんなことはありません。

日本語で使わない音というのはつまり、「普段使っていない口周りの筋肉を使う音」ということです。

日本のアナウンサーさんなどがやるように、英語の滑舌トレーニングをすればいいわけです。

 

まずは44音素を聞いてみてください。

www.youtube.com

 

そして、英語の文章を読む機会があったら、声に出して読むようにしてください。

早口言葉でもいいですよ。

www.youtube.com

 

何分かやってみると、口の周りが疲れませんか?

いつも使っていない筋肉が使われている証拠です。

鍛えていけば、綺麗な発音ができるようになります。

 

おわりに

日本人にとって英語の発音が難しいのは、そもそも普段発する音が違うので当たり前ですよねって話でした。

ブログや動画作ってると「カタカナで発音書かないと覚えられないよ」と言われるのですが、本当に難しくて…。

 

台湾、インドの方も、音のとらえ方が違うので、英語の発音は苦手なんだそうですよ。

英語の勉強の目的は人それぞれですが、

英会話に限らず会話は、伝えたいことが伝われば勝ちです。